『フローランダーとねむりひめ』 用語集
03/11/05 アップ
03/11/23 一応完成
『フローランダーとねむりひめ』とは?
『フローランダーとねむりひめ』とは、国東タスクさんの管理しておられる、FLOELANDにて公開されているオリジナル創作小説です。
ここではその用語解説を行っております。なお、大量のネタバレを含みまくっているので未読の方はご注意を。
あ行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■イメ【種族?】
世界の歪を生み出している存在。または、歪の中心にあり、歪によって生まれるもの。
ミニィはこれを糧として喰らうことで生きている。ミニィの台詞からすると、何かが思い描いた未来や可能性らしいが?
■ヴィズザイト【物体】
ミニィのコンジュゲイト・ポイントのひとつ。外見は衛星アンテナをバカでかくしたようなもの。初登場は第12話。
その能力は索敵などの情報収集や、隠匿などの補助的なものに長ける。
■エンフォーサー【称号】
enforce=無理強いする、押し付けるという意味だが、そこからして『力任せに強行する者』の意か?
作中ではキョリクが該当。
■オンディーナ【人名】
恐らくは本作中、最も重要にして最も謎の多い人物。元・元たいりくびとであり、元800年前にミニィを封印した人間であり、そして現在は睡をパッケージとするたいりくびと。
別名『流麗なるオンディーナ』。非常に強力な術式を操る。
第34話でのキョリクの言葉から、最初にたいりくびとであったときのオンディーナを葬ったのはミニィらしい。また、第29話でのミニィの発言から、人間であった頃に『ある意味で自分を殺した人物である』ミニィと行動を共にしていたことがあったらしいが、その具体的な理由や、ミニィを封印するに到った理由は不明。
また、オンディーナはたいりくびとと人間との共存を図ったことがあるらしい。人間として生を受けたオンディーナには、かつてはたいりくびとであった記憶があったから、というのがその理由。結果としてそれは失敗に終わるが……。
→英 睡、ミニィ
か行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■キョリク【人名】
和装めいた外見の、長い黒髪のたいりくびと。漢字で書くと、許六、となる。フルネームはキョリク・ノモイ・ハビショム。レギオン所属であり、ノモイ氏族の一員にして、氏族内でも群を抜いての武闘派。戦うためにレギオンに所属し、戦えるなら如何なる汚れ役も厭わない。
キョリクは空間を引き伸ばし『あまりのぶぶん』を作る能力を有する。これにより目標と自分との空間を伸ばしたり、またその伸ばした部分に何かを隠すことができる。
そして、戦いの中で『勝ち』と『負け』を分ける境界線が視える能力がある。これはつまり、どんな状況であろうとも『どうすれば勝てるか』『どうすれば負けるか』がわかるということであり、そしてキョリクは常にそれを実行できる。そのため、如何に多彩な攻めを仕掛けようと、キョリクにとっては所詮『正解のわかる二択』にしかなりえない。この能力により、キョリクは無敗を誇っている。
■クーピ【人名】
金髪のたいりくびと。レギオン所属。フルネームは不明。
容姿・性格ともに猫のそれに近い。故にか、あまり賢いとは言えない様子。他者とのテレパシー能力を有する。また、シンクウ(真空?)を操る能力に長け、それによって空を飛んだり、また異様に長い時間の滞空などができる。
■コフィン・ブロック【物体】
コンジュゲイト・ポイントの一部にある、たいりくびとが入り込むためのスペース。使用者がここに入り込むことによって、普段は使えないはずの能力までをも最大に活用することができる。
だが、コフィン(棺)の名称が示すようにそれを行うとひどく消耗し、度を越せば死亡もありうる。なんらかの手法を用いることにより、その強烈な消耗を防ぐ手立てがあるらしいが?
■コンジュゲイト・ポイント【物体】
ミニィが操る武装のこと。武装と言うよりは能力と言ったほうが近い。conjugate=活用させる、変化させるの意で、ミニィはこれを使うことにより四元素の力を転化し、操る。
第26話現在、登場しているコンジュゲイト・ポイントは、『テンダリイ』『セレン』『ヴィズザイト』『ヘルビガー』の4つ。これに加え、二つ以上のコンジュゲイト・ポイントを組み合わせることで別形態に変形させることが出来、また三つ以上を組み合わせることで『ひと型』へと移行させることができる。更に四つすべてを組み合わせ、元素の循環系を確立させることで、真の姿である『ブレイブヤード・ザ・コンジュゲイション』へと姿を変える。
→テンダリイ、セレン、ヴィズザイト、ヘルビガー、ブレイブヤード・ザ・コンジュゲイション
さ行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■シヴァルリー・フォーム【形態】
第41話のネリィの台詞からして、ブレイブ・ヤードのひとつで大剣(テンダリイが変形したもの)を構えた形態のことだと思われる。別名『水より水のブレイブヤード』。
■十字の烙印【?】
フォア・カットの表面にある、十字型の傷跡。フォア・カットを分断したものらしいが、この傷が何によって出来たものかは不明。
また、この十字の中心にある『代替烙印』にキョリクが入り込むことにより、フォア・カットは真の力を発揮する。
→フォア・カット、代替烙印
■スカベンジャー【一般名詞】
scavenger=ゴミ漁り、またはゴミ・死体に群がる動物のことを指す。第14話でネリィは、運命・可能性を喰らうミニィをこう称した。
■代替烙印【物体】
『スティグマ・オルタナティブ』と読む。stigma=汚名・恥辱、alternative=もうひとつの〜・代わりの、の意。
『十字の烙印』の交叉する部分にあたるユニットで、普段は空間の隙間に隠されているため見えない。フォア・カットの力を全て引き出す際のキイ・ユニットであり、使用者がここに磔のかたちで入り込むことで発動させることができる。
→十字の烙印、フォア・カット
■スナイパー・フォーム【形態】
ブレイブヤードの形態のひとつで、長銃を構えた遠距離戦用の形態。別名『風より風のブレイブヤード』。
■セレン【物体】
ミニィのコンジュゲイト・ポイントのひとつ。外見は巨大な銃。初登場は第5話。
基本的には砲台のように使う。作中ではイメが張っていた空間の歪を吹き飛ばすために用いたことがある。また、『腕』状に変化させることで、多彩な用途に用いることができる。
た行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■たいりくびと【種族】
かつて存在していた、ふゆうたいりくに住んでいた存在。詳細は不明。人間に見える状態での外見は、小人や悪魔のそれに近い。
また、たいりくびとは外見こそ上記の通りだが、本質は精神体のようなものであるため、そう簡単に死ぬことはない。
以下は本文よりの抜粋。
『ひとつ、たやすくは人間に見つからないというていどに小さい。
ふたつ、あっさりと人間の文化を盗めるというぐらいには賢い。
みっつ、おいそれと人間とわかりあえるなんてほど甘くはない。 』
→ふゆうたいりく
■デュエル【娯楽】
たいりくびとの間に根強くつたわる、ごっこ遊び。duel=決闘、果し合いという意味だが、その名の通り1対1での対決のことを指す。またルールとして、双方が事前に名乗りを挙げる必要がある。
ごっこ遊びであることからして、何かを真似ているのであろうと思われるが、それが何を真似ているのかは不明。ふゆうたいりくに存在していた『何か』なのか、人間達の観る映画などのワンシーンだろうか?
■テンダリイ【物体】
ミニィのコンジュゲイト・ポイントのひとつ。見た目は蒼い色の翼。初登場は第3話。
その外見から推測できるように、主に飛行に使う。使用者の意思によっては神速ともいえるほどの速度を出すことが可能。また、その硬度や形状を活かし、刃として武器に使用することも可能。
な行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■ネイバフッド【種族】
たいりくびとの種族のひとつ。詳細は不明だが、FLOELANDのaboutによれば『たいりくびとのなかでもさらに異質らしい。羽根が退化せず残っており、耳もかつて触覚をなしていたなごりをとどめて長い。』とのこと。
また、この種は絶対数が少ないらしく、希少種とも呼ばれる。
■睡【人名】
『ねむり』。英 睡の項を参照。
→英 睡
■ネリィ【人名】
たいりくびと。フルネームはアンネリーダ・タンジェリン。通り名はダンシング・ネリィ。
ネリィの種族はふゆうたいりくでも数少ない、『ネイバフッド』。
本人は治癒系の術式を得意としているが、それ以外にも踊ることによって様々な術式を操ることができる。一度はイメによって支配されてしまったが、ミニィによってその支配から逃れ、それ以降ミニィや睡たちと行動を共にしている。
→ネイバフッド
■ノモイ【血族】
たいりくびとの氏族のひとつ。キョリクはこの氏族に属する。詳細は不明だが、氏族全体でレギオン内のリーダーの座を狙っているらしい。
→キョリク
は行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■英 睡【人名】
『はなぶさ ねむり』。少しのんびりしたところのある女の子。
ミニィを復活させた張本人。イメによってねじまげられた空間の中に閉じ込められていたが、その中でミニィを復活させ、その原因を探ってもらった。ミニィによってイメが倒されたことにより、元の世界に戻る。
睡は人間でこそあるが、それと同時にたいりくびとのパッケージであり、睡をパッケージとするたいりくびとはオンディーナその人。つまりオンディーナは、最初はたいりくびとであり、次に人間となり、再びたいりくびとに戻ったということである。
また、かつて睡は眠り続けるという奇病にかかったことがあり、そのときにオンディーナが入り込んだ……と真午は思っているようだが、実際には生まれたときから睡とオンディーナは一身同体だった。だが、睡の意思とオンディーナの意思とは別々に存在しているらしく、オンディーナの意思が出てこないときは睡の意思が出ているらしい。そして、オンディーナは睡の知識を獲得しているが、睡はオンディーナの知識は持ち得ていない様子。
かつてミニィを封印した本人が、その封印を解いた理由とは……?
→オンディーナ
■英 真午【人名】
『はなぶさ まひる』。睡の弟。ややシスコンの気がある。近眼。
睡と共にねじまげられた空間の中に閉じ込められていたが、同じくミニィによって元の世界に戻る。
オンディーナが睡をパッケージとしていることを知っており、叶うならばオンディーナを睡から追い出しかつての姉を取り戻したいと思っている。
元々は只の人間だったが、第18話より以前、ループを続ける時空間の中での長時間の生活により、本質――精神が変質。それによって、本来はたいりくびとしか入り込むことのできない、コンジュゲイト・ポイントのコフィン・ブロックを活用できるようになる。
■バルク竜伐小隊【組織】
詳細は不明。この小隊と竜の力との衝突により、ふゆうたいりくは消し飛んだとされる。
→湧出
■フォア・カット【物体】
金属でできた巨人。初登場は第24話。『十字の烙印』によって分断されたが、それでもなお高い戦闘能力を持つ。
現在はキョリクの武器のひとつとなっている。名前の由来は4つに分断されたからか?
→十字の烙印
■フォージャー【称号】
Forger=偽造者。つまり造物主を真似る者の意? 作中ではランヌが該当。
■ふゆうたいりく【地名】
時間からも空間からも概念からも自由な『ゆめとうつつのあわいに浮かぶ世界』。ここに住まう人々はたいりくびとと呼ばれる。現在は消滅してしまい、存在しない。
→たいりくびと
■フライ・チップ【物体】
ヘンシェルのマスター・ストローク。正方形のパネルのようなものを5枚発生させる。初登場は第21話。
詳しい能力は不明だが、五つの正方形の布陣を変化させることで、術式を防ぐ盾となったり、また圧縮された空気を撃ち出す銃となったりする。
■ブレイブヤード・ザ・コンジュゲイション【物体】
ミニィの操る4つのコンジュゲイト・ポイントが組み合わさることによって完成する、真の姿。ありていに言えば人型のロボット。初登場は第16話。
形態は全部で4種あり、それぞれコンジュゲイト・ポイントがどの部分になるか、またどのような性能を持つかが異なる。そして、4種のどれもが強大な戦闘能力を持つ。
作中では、テンダリイが剣となる形態『シヴァルリー・フォーム』、セレンが長銃になる形態『スナイパー・フォーム』、ヘルビガーが一対のグラインディング・カタール(ありていに言えばドリル)になる形態(名称不明)が出てきたが、残るコンジュゲイト・ポイントであるヴィズザイトがどのような武器になるのかは不明。
→シヴァルリー・フォーム、スナイパー・フォーム
■フローランダー【種族】
たいりくびとのこと。Floeland+er、つまり浮遊大陸に住まう人という意味だと思われる。
実際、かつてたいりくびとが住んでいた場所は、ふゆうたいりくと称されている。
→たいりくびと、ふゆうたいりく
■ヘルビガー【物体】
ミニィのコンジュゲイト・ポイントのひとつ。調和と安定を司る。見た目は黄金色の金属板の集合体。初登場は第17話。
板の組み合わせでできる形ならばほぼどのような形状にでも変化できるらしく、汎用性の高いコンジュゲイト・ポイント。ミニィの命令次第で盾となり、また鎧となり、また輸送機となり、また武器となる。
■ヘンシェル【人名】
短く切り揃えた紫の髪の、たいりくびと。フルネームはヘルンバイン・ヘンシェル。レギオン所属。
口調に少しクセがあり、フライ・チップを操る能力を有する。
■ベンダブル【一般動詞+形容接尾詞】
bend=曲げる・曲がるの意で、bend+ableで『曲げることができる』というような意味合いを持つ。
通常では考えられないような曲がり方をするものを表す際、ミニィが口にしていた言葉。
■ボダイ【種別】
モンストラムのひとつである、人面樹の一種。人面樹はその能力によって呼称が異なり、ボダイ級のほかにはエント級やユグドラシル級などが存在する。
→モンストラム
ま行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■魔針のバルク【人名】
詳細不明。第32話のネリィの発言からして、かなりの強さを持っていたたいりくびとだと思われる。現在は死亡?
バルク竜伐小隊は、この人物が率いた小隊か?
→バルク竜伐小隊
■マスター・ストローク【動作】
術式などを行うのに必要な挙動、または動作のこと。もしくは技術や技、能力のことなどを指す。
■真午【人名】
『まひる』。英 真午の項を参照。
→英 真午
■ミッドライブ【種族】
人間、または人類のこと。たいりくびとは人間をこのように呼ぶ。
■ミニィ【人名】
800年ほど昔にヨーロッパで『流麗なるオンディーナ』によって封印され、英姉弟の手によって現代に蘇ったたいりくびと。フルネームはミンスター・レンスタダート・フラットヴァルト。通り名はミニィ・ザ・ミーティア(meteor=隕石、流星)。
かつては人間からは夢魔などと呼ばれていたらしい。夢――といっても、寝ているときに見るものではなく、各々が思い描く可能性、未来(=イメ?)――を刈り取り、喰らうことがその由来かと思われる。
また、その戦闘能力は相当に高く、かつてはふゆうたいりくでレギオン所属(?)のたいりくびとを99人葬った過去がある。そしてその99人目こそ、他ならぬオンディーナであった。
ミニィは一時とはいえ、人間のオンディーナを護っていたことがあるらしいが、それと関連があるのかも知れない。
→オンディーナ、英 睡
■メンテンパッケージ【外装】
たいりくびとが纏う、服、もしくは鎧のようなもの。これを纏うことで、人の目に映る形を得る。これを纏っていない状態がたいりくびとの本質なのだが、その状態は物質というよりは精神体に近く、不定形らしい。
■モーターウイングド【称号】
機械仕掛けの翼を使うたいりくびとのことをこう呼ぶ。作中ではミニィが該当する。
■モンストラム【種族】
かつてふゆうたいりくに存在していたモンスターのことを指す。たいりくびとの天敵。
ネリィが第14話で呼び出した人面樹(ボダイ級)や、同じく第36話で呼び出したレプラコーンもこれに属する。
→ボダイ
や行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■湧出【一般名詞】
『ゆうしゅつ』。作中では主に、たいりくびとたちが消滅したふゆうたいりくから人間の住む世界に流れてきたことを指して使われる。
ら行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
■ランヌ【人名】
赤い髪をしたたいりくびと。フルネームはランヌ・マドリ。通り名はマエストロ・ランヌ(maestro=名作曲家、名指揮者)。レギオン所属。
超神話級とさえ目されるほどのモデラーであり、様々な武具――即ち、パッケージを生み出してきた。身に纏うエプロンドレスは、戦闘服にして仕事着(そのため、外見はほとんどメイドのそれ)。その中にはホバー・ノズルが装備されていたり、整備のための道具一式が入っていたりする。他にも色々と入っているのであろう。
通り名の由来は、そのモデラーとしての腕前を音楽家に例えたものだと思われる。
ちなみにミニィの持つテンダリイはランヌが造ったものであり、当人曰く「最高傑作」。ランヌは元々はレギオンに所属していたが、ミニィとキョリクの戦闘により破壊されたテンダリイを修復するため、第26話現在ミニィと行動を共にしている。
→テンダリイ
■レギオン【組織】
たいりくびとによって組織される、戦闘集団。たいりくびとは集団行動に適さない性格をしているが故に、あまりまとまりはよろしくない模様。
第26話現在、オンディーナを探して活動を行っているようだが、その目的は不明。
なお、レギオンとは『大軍』『軍団』を意味するヘブライ語。
わ行
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
該当なし