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新方式ローリングスイッチ製作法


従来のローリングスイッチ製作法はゴークスもしくはアルカノイドのパドルを流用して作成する方法だった。(従来法についてはこちらへ)
この方法の難点は、
●パドルの入手が難しい&高価。
●金属の穴あけなど加工が手間。
●ユニットがバカでかいのでコンパネにねじ止めするしかなく、結局コンパネも専用に1枚必要。
●ユニットがバカでかいので筐体によっては入らない。
等があった。

これらの欠点を解決し、
●数百円程度で材料が入手可能。入手困難な部品は無い。
●加工もプラスチックだけ。
●普通のボタン内にセンサーを内蔵したので、コンパネ改造不要、筐体を選ばない。ボタン交換だけでOK。
というのが本方法の利点。


材料 (1個あたり)

●ロータリーエンコーダー(秋月電子より通販で入手。¥200)(商品リンク)
ロータリーエンコーダーだけは必ず秋月で入手すること。他のだとボタンの中に収まりきらない。

●押ボタン OBSF30 1個 ¥180
フツーのコンパネ用ボタンです。
●細い導線 4本
切れない程度に細いものを。
●抵抗(4.7kぐらい) 2本 ¥2
数k〜数十kの範囲内なら何使っても大丈夫だと思います。
●基板と接続するコネクタ
(何ピンだったか忘れた)

●つまみ部分は個人の趣味で適当に。(今回はダイソーで買った鍋のつまみを使用)


工具
半田ごて、ニッパー、ペンチ、細かいヤスリ、キリまたはドリル。
ホットボンドもあると便利。(全部ダイソーで売ってるので十分)


制作手順
まず、ロータリーエンコーダーを軽い力で回せるように改造。
 
軸に付いてる固定用のネジを外して、エンコーダーのツメ4つを起こして、分解します。



出っ張りが邪魔なのでペンチで切断します。

さらに白い樹脂部品をバラし、半円型のバネを外して捨てます。接点を曲げないように注意。

元通り組み立てます。このとき軸のグリスもセラミックグリスとかに塗りなおすとさらに軽くなります。


次にボタンの改造。

ボタンのフタ部分を外し、内側の十字の壁をくり抜きます。綺麗に仕上げなくても良いですが、底が出来るだけ平らになるように。
終わったら真ん中に9mmの穴を開けます。


エンコーダーがまだボタンの中に入れるにはギリギリ大きいので、ヤスリでエンコーダーの角を削ります。
端子も両脇を削って下さい。足も邪魔なので切ります。この辺現物あわせで。
ボタンの中に入るようになったら線を3本半田付けします。ボディーとショートさせないように注意。
3本の線は左から、信号A、信号B、COMMON(GND)の順です。


軸をボタンから突き出して、ネジで固定します。

このままフタを閉めると、エンコーダーの底とスイッチが離れすぎてるので適当に上げ底をします。
だいたい3mmくらいですが現物あわせでやって下さい。

ボタン下部パーツに線を通す穴を開けます。線が引っかからない十分な大きさを。

ツマミの重量にスイッチのバネだけでは負けるので、適当にバネ入れて補強して下さい。
フタを閉めて、スムーズに回るか、ちゃんとスイッチとして機能するか確認して下さい。

最後にツマミの作成。
真ん中に6mmの穴を開けるだけなので、材質、デザインなど各自思い切り趣味に走って下さい。

これはダイソーのナベブタのツマミ。もともと6mmのネジ穴が開いてたので都合が良かった。
ちょいとホットボンドつけて軸に差し込んで…


完成!

の前に最後に。

信号線2本をそれぞれ抵抗で分岐させて、+5Vと接続して下さい。
基板とのコネクターのピン配置とかは基板の説明書見てやって下さい。
もし逆回転するときは、信号線を入れ替えれば直ります。

今度こそ完成!

PCで使う場合、マウス基板のX軸の光センサーと左クリックのスイッチを外し、代りにローリングスイッチの信号線をハンダ付けして下さい。
5VとGNDも配線パターン追っかけて繋いで下さい。このあたりマウスごとに回路の個体差があるので、具体的に解説できません。ある程度の電子回路の知識が無い人は手を出さないほうが無難です。


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